すすめ上手

NLP勉強会に参加したときのこと。
時間に余裕があって、早めに会場近くのカフェに行っていました。
本でも読んで待っていようと思ったのです。
そるとそこに、コーチ仲間のIちゃんが入ってきました。
彼女は研修講師のほか、カラーセラピーもこなす、笑顔の絶えない人です。

話題は、私が受けたことがあるセミナーのことになりました。
私は自分が受けてみて良かったこと、その成果を、自分の体験として話しました。
彼女がそのセミナーを受けたからと言って、私には一銭も入りませんが、
私にとっては良いセミナーだったからです。

すると彼女は、はじめは「やらないてもいいかな」と言っていたのに
「本当は受けたいとは思っていたんです」と言い始め、
とても嬉しそうになってしまいました。
元々笑顔なんですが、体全体に弾みが出てきました。

そして彼女が私に言ってくれた言葉は
「ラッキーさん、すすめ上手ですねえ」

私は、コミュニケーションが不得意だと思って、
NLPコーチングを学び始めた人です。
学びはじめの頃は、営業活動への苦手意識が強く、
その改善が、差し迫った必要としてありました。

その私に、すすめ上手という称号をくださったのです。
こんな風に、相手に喜んでくださるおすすめが、本当にやりたいことだなと思いました。

その後の勉強会では、自己認識について取り扱いました。
自分をどんな人として見るかによって、自己認識は変わり、行動は変わっていきます。
Iちゃんのしてくれた私へのラベル付けは、
その日の学習内容と、ぴったりシンクロしていました。

今朝、お礼のメールを出しました。
個人的な部分をのぞいて、全文を掲載します。


***** ここから *****

「すすめ上手」というラベル付け、ありがとうございました。
そうか、そういう自己認識があったのか。
いただきます。おいしいです。

営業が苦手なんて言っていた私は、実はすすめ上手だった。
犯人はおまえだ!みたいな展開ですが、オレやっちゃってたんですねえ、ふむふむ。

コーチングやNLP自体が、なりたい自分になるための”おすすめ”なのでしょうね。

以前私は研究所でシェアするときに「そそのかし」という言い方をして、
他の言い方はありませんか、といわれたことがあります。
そそのかすというと、その人の行きたいと思っていないところに
引っ張っていく印象があるからでしょう。

私は「そそのかし」は、ちょっといたずらな感じで好きです。
本当は行きたいのに行っちゃいけないと規制していた楽しいところに、連れて行ってしまう、というニュアンスがあって。

その人の行きたいところ、やはりそれが決め手ですね。
営業という言葉で想起してしまうのが、売り手の都合、売り手のマップ。
だから私は勝手に、「営業」にネガティブイメージを持ち続け
苦手意識を持ってしまっていたのです。

結論は出ました。
「営業」という言葉を、売り手の都合という意味で使うなら、
そんなことしなくていい。
「営業」という言葉が、相手のなりたい姿を実現するすすめ上手という意味なら、
もうできている。

*****ここまで****

あなたもすすめ上手になってください。
売り手の都合ではなく、買い手の本当になりたい姿を実現する人と自分を位置づければ、
あなたは人に喜ばれる存在となっていきます。